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清流高校三浦さん 引退試合、万感の思い 唯一の女子選手 花道飾る

スポーツ

掲載号:2019年7月12日号

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堂々としたマウンドさばきで0封を重ねる三浦さん
堂々としたマウンドさばきで0封を重ねる三浦さん

 チームメイトよりも少しだけ早く、高校野球生活が幕を閉じた。清流高校3年、三浦柚恵(ゆえ)さん(17)。同校野球部唯一の女子選手で、全国高校野球選手権神奈川大会が開幕する前日に行われた練習試合が引退試合になった。夏の大会では応援団長として、アルプススタンドからチームを支える。



 万感の思いを込めて、53球を投げ切った。6日、城山高校で行われた練習試合。177cmの長身から繰り出される速球と変化球は男子にも見劣りはしない。終わってみれば5回無失点、被安打3。先発投手としては完璧な内容だった。

 歓声とともにマウンドを降りると、思わず涙があふれた。「皆が気持ちよく送り出してくれて、『あぁ、幸せだな』って」

 兄姉の影響で小学1年生のとき野球を始めた。高校では元々マネジャーを志望していたが、周囲の後押しで選手を続けることを決めた。

 高校野球連盟は、女子選手の公式戦出場を認めていない。だから、どんなにがんばっても甲子園を目指せないことは最初から分かっていた。

 それでも、やっぱり辛かった。「大会を目標にチームが盛り上がっているのに、自分だけ置いて行かれる気がして」。言葉にならない寂しさに何度もくじけそうになった。

 けがにも泣かされたが、練習は人一倍がんばった。女房役を務めた捕手の米倉優希君(3年)は「体力で劣っても放課後の自主練やトレーニングで補っていた。真面目で、尊敬できる選手」と三浦さんを評価する。

 振り返れば辛いことの方が多かったかもしれない。でも、この高校で野球をやってきてよかったことだけは自信を持って言える。卒業後は実業団で野球を続け、女子日本代表を目指すという目標もできた。

 チームは県立勢ながら今春県ベスト8まで進むなど快進撃を続ける。夏の初戦は7月16日。「今日のプレーで少しはエールを送れたかな。今度は声で皆を鼓舞したい」。今度は自分が皆のために―。そう言って晴れやかな表情を浮かべた。

5回を投げ切った三浦さん(左)。チームメイトがハイタッチで好投を労った
5回を投げ切った三浦さん(左)。チームメイトがハイタッチで好投を労った

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