来年江の島で開催される東京五輪セーリング競技に向けて整備が進められていた「江の島セーリングセンター」がこのほど完成し、3日、関係者にお披露目された。五輪期間中は組織委員会が大会運営に利用し、終了後も年間100回以上開催される競技大会の運営拠点として活用される。
江の島ヨットハーバー(湘南港)内に新設された同センターは、鉄骨造で地上3階建。艇整備庫や海面監視室、会議や選手のトレーニングに利用できる多目的室などを備えている。県が約6億円の費用を投じ、整備を進めてきた。
江の島にはこれまで船を整備するための屋内施設がなかったが、艇整備庫は天井が高く、マストを立てたままの整備や、レース実施前に不可欠な艇の計測や修理が可能。海面監視室は海面が見渡せる全面ガラス張りになっており、江の島で開催されるレースの進行管理や安全管理を担う。
また屋上には高さ14・98m、広さ175平方メートルの津波避難デッキを設置。このほか、レスキュー艇などにガソリンや軽油を給油する施設も完成した。
「五輪のレガシーに」
同センターは今月開催されたセーリング470級世界選手権や25日から始まるワールドカップでも活用。五輪後も競技大会の運営拠点やトレーニング施設として利用されるほか、ジュニア選手の育成拠点としても役立てられる。
この日、完成を記念した式典が開かれ、黒岩祐治県知事や鈴木恒夫藤沢市長らがテープカット。日本セーリング連盟の河野博文会長は「セーリングセンターは東京五輪以降も若い選手が才能を伸ばしていく場になる。レガシー(遺産)として、今後活用していきたい」と述べた。
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