戻る

藤沢 社会

公開日:2021.03.26

災害情報、迅速に正確に
レディオ湘南

  • 震災当時、石巻市の支援物資の受け入れ倉庫で作業するレディオ湘南のスタッフ(写真は提供)

 藤沢市、茅ヶ崎市、寒川町と防災協定を結び、災害時には緊急放送を行うなど、地域の防災ラジオの役割を担うコミュニティーFM局「レディオ湘南」。平常時には市民の防災意識が高まる放送を、災害時には地域に根差した必要な情報を、迅速に正確に届ける。

 「いま屋根の上で津波に流されています」。東日本大震災発生直後、宮城県石巻市と東松島市を放送エリアとするラジオ局「ラジオ石巻」に寄せられた情報だった。情報収集が困難な中、ラジオ局には市民から多くの安否情報がメールで寄せられ放送し続けたという。

 震災から約1カ月後に被災地支援に赴き、そのエピソードを耳にしたレディオ湘南の山田秀幸社長は「地域密着の情報を流すラジオの必要性が、改めて感じられた」と振り返る。

 震災を教訓に、レディオ湘南はこれまで、防災イベントの開催や、県内16のラジオ局、地域メディアと連携し、情報共有を図るなど、つながりを強化してきた。また、昨年2月には藤沢市役所分庁舎に移転し、より迅速に行政情報を提供するため環境も整えた。

 東日本大震災の時も計画停電の中、自家発電で放送を続けた同局。災害時には、避難所の開設情報や、交通情報、被害状況、行政からの情報などを事細かに伝える。山田社長は「日頃から行政や地域とのつながりを強化し、もしもの時に市民に役立つラジオ局でありたい」と話した。

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

藤沢 ローカルニュースの新着記事

藤沢 ローカルニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS