長後商店街の一角に先月8日、地元の大学生が運営を担うカフェ「Cafe Base 長後」がオープンした。多世代が集える憩いの場所を作ろうと、同商店街協同組合が会議室や物置として利用していた会館を改装。商店街関係者と学生が協力し、長後地域の活性化と商店街のにぎわい回復のための新たな拠点づくりを目指す。
小田急線長後駅から徒歩5分ほどにある同店。昼下がりの店内では3人組の女性がお茶を飲んだり談笑を交わしたり。長後に住む70代の利用客は「これまでゆっくりできる場所がこの辺には無かったからありがたいよ」と笑顔を見せる。
運営するのは、SFC3年の佐伯皇徳さんら4人らの合同会社。昨夏から同商店街協同組合の活性化プロジェクトを進めており、アイデアを出し合ってきた。
同商店街では周辺地域の開発や高齢化、後継者不足などを背景に「シャッター通り化」が進んでおり、地域の課題となっている。その実情を知った佐伯さんらが協力を申し出た。
地域交流の拠点に
プロジェクトでは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う国の経済対策「GoTo商店街」を活用。商店街にスケートリンクとカフェを開設する計画で昨秋に採択。同組合の山村忠夫副理事長は「我々にない、学生ならではの柔軟な発想。まだ手探りではあるが、心強い」と話す。
コンセプトは、人々がゆったり集える「地域交流の拠点」。メニューはコーヒー(350円)、オレンジジュース(200円・学割)、カレー(500円)など約20種類。高校生の平均的な小遣い金額や年金受給額から逆算し、利用しやすい価格に設定した。また自宅のようにくつろげるようにと、利用者が好きな本を自由に置ける本棚を設置するなど工夫を凝らす。
佐伯さんらは「カフェを拠点とし、商店街全体のにぎわい創出につなげていきたい」と声を揃えた。営業は原則年中無休で10時30分から18時(4日まで7〜21時)。問い合わせは同店【電話】0466・98・5220へ。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>