近年の水災害被害拡大を受け、県は先月30日、市内を流れる引地川の治水に関し、これまで行政内で役割分担し個別に行ってきた対策から、民間を含めた関係者が協働して対策を進める「流域治水」に切り替える方針を発表した。護岸整備などのハード、情報共有などソフト両方の対策の加速が期待される。
引地川は藤沢市を南下して相模湾に注ぐ二級河川。大和市に発する本流と綾瀬市から入る蓼川が合流する市境では度々浸水被害が発生している。
今回の方針転換は国土交通省が全国へ呼び掛けた。今までハード対策は下水道や海岸など管理者主体で取り組んできたが、企業や住民を含む流域の関係者全体で取り組むことで、より迅速に事業を進める狙いがある。
治水、貯留施設といった「氾濫をできるだけ防ぐための対策」、被害を回避するためのまちづくりなど「被害対象を減少させるための対策」、また「被害の軽減・早期復旧・復興のための対策」を総合的、多層的に取り組むとしている。
これまで一級河川での方針転換が発表されていたが、二級河川の方針転換は県内初となる。
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