いつもは笑顔が魅力のジンギスカン屋の名物店長。しかし一度リングに立てば多彩な技を繰り出し会場を沸かす格闘家に変身――。「表裏なし、どっちも僕のありのまま」と笑うのは大庭在住の八田亮さん(29)。現在、総合格闘技「パンクラス」ストロー級世界ランク1位で、5月30日に東京都新木場でチャンピオン挑戦権を競う戦いが迫り、闘志を燃やす。
鵠沼神明出身。野球推薦で高校に進学するなど野球一筋だったが、練習帰りにふと立ち寄ったブラジリアン柔術道場「ストライプルオハナ」=辻堂新町=が運命を変えた。道場に通う「細身のサラリーマンのおじさん」にまるで歯が立たず、衝撃を受けて即入門志願。持前のストイックさを武器に成長し、2012年に総合格闘技「ZST」フライ級デビュー。柔軟な体から繰り出す多彩な寝技を武器に、7連勝でチャンピオンに駆け上がった。
一方「将来の不安」は頭の片隅にいつもあった。一生頂点で戦い続けることは難しい世界。悩みを吐露した同道場に通う飲食業代表からの誘いで、二足のわらじを履くことを決め、2年前に辻堂駅前に「羊堂」をオープンした。「やるからにはどっちも本気で」
強さの秘訣は「ジンギスカン」と即答。「油の融点が低く、魚よりコレステロール値が低い。鶏ささみより闘志が沸きます」と熱く語る。
何よりの支えは、スタッフや来店者、道場の仲間、そして家族。リングに立つとファンの声に交じり「店長!」の声援が響く。「二兎ならぬ二”羊”を追って全部手に入れます」
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