本当に主将が務まるのか。自分がやっていいのか――。そんな葛藤をずっと抱えてきた。
主将としての自己評価は「視野が狭く気が回らない」。存在感があった上の代と比べてリーダー気質があるとも思えない。そもそもレギュラーではなく控えだ。「試合すらろくに出ない自分がこのチームにいる意味は何だ」とすら思った。悩んだ。辛かった。
そんな意識が徐々に変わったのは新チームが発足して「代理主将」を1カ月ほど務めて。学年キャプテンをした延長線だったが、日々の練習で自分ができることは何かを考える中で、自然と腹が決まっていった。「自分がやろう。立場があいまいなままではチームにも迷惑がかかる」
今、瞳には意志の力が光る。けん引役として夏16強を目指して戦い抜くと決めた覚悟の証だ。
今春からグラウンドは新校舎整備に伴う仮設校舎の建設で隅のわずかなスペースしか使えないが、「ハンデだとは思ってない」と言い切る。チームがテーマとするのが「実戦力の強化」。週に2日ほど、球場に遠征しての打撃練習や紅白戦に費やし、グラウンドでも試合場面を想定した練習に徹する。
昨秋は地区予選初戦で敗退、今春は地区予選で3敗と低迷は続いた。だがそうした練習の成果が実り、直近の練習試合では白星を重ねている。自らも守備位置が二塁から一塁に変わり、出場機会も増えた。
「後悔がないように最後まで全力で。自分の思いもチームで共有して、夏に挑みたい」
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