3年ぶりに男子団体総合で優勝に返り咲いた湘南工科大学付属高校。男子400mメドレーリレーでは3分45秒27の大会新記録で優勝し、躍進の足がかりを作った。
「この4人で絶対に優勝しよう」。大会前からそう声を掛け合ってきた。新型コロナの影響でリレー種目はインターハイにつながらない。それでも、自分たちが一番だと証明してみせる――。
数時間前、100m背泳ぎで自己新を出して勢いにのる西村優雅さん(1年)が好発進。「先輩の足を引っ張るわけにはいかない」と僅差の2着につけた。
続いて「自分より早い隣の選手に抜かれないことだけを考えた」という副主将の根本大雅さん(3年)が先頭に。主将の草野光希さん(同)が差を広げて後続を突き放し、最終泳者のスコット龍海さん(2年)が「やってやる」と気迫の泳ぎでゴール。見事大会新で県の頂点に立った。
レース後、チームをけん引してきた草野さんの目には思わず涙があふれた。「メンバーの表情を見たらウルっときちゃって」。それまでの大会記録は2018年に先輩がマークした。「1年のとき『こういう先輩になりたい』と思った。ようやくなれたかな」
顧問の伊藤慎平教諭は「日頃から同じプールで練習する仲間同士。互いに意識を高め合ってきたことが結果につながったのでは」と勝因を話す。
7月下旬には関東大会個人、8月下旬にはジュニア五輪が控える。「頂点を目指したい」。選手たちの志は一つだ。
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