毎月第1・3木曜日に居場所カフェ「れいんぼ〜かふぇ」を運営している 鈴木 理恵さん 用田在住 45歳
居場所づくりで「架け橋」に
○…昨年11月から月2回、長後食堂(高倉)で「居場所カフェ」を開いている。中高生向けの食事つき自習室と子育て相談もできるアロマワークショップを行い、自然な会話の中から悩みを聞いていく。8月26日の開催時には「リサイクルランドセルお渡し会」も実施。息子が使用した物や友人から「いつか役立てて」と預かっていたものなど15個が集まり、3人に無料配布した。「今後も必要とする人へ届けたい。人が支え合う場所にしていきたい」
○…「人と人の架け橋になりたい」と願いを込めた屋号「レインボースマイル湘南」で、小中学校での「いじめ防止プログラム」のファシリテーター、公民館で人権講座の講師などを務める。今年度からは市の「こども子育て会議」にも市民委員として参加。転機は2013年。小学校のPTA役員を務め、子どものためにに尽力する地域の人たちの姿に突き動かされ決心。リフォーム会社の事務職から個人事業主に転身した。
○…2002年に長男、06年に次男を出産。次男が1歳半の時にシングルマザーになった。近所の人が野菜など食材を渡してくれ「ありがたかった。ただ、恩返しができなくて申し訳なく歯がゆかった」。今活動している中で気づいたことがある。「受けた恩を、自分が立ち上がった時にほかの人を支えることで返す。そんな『恩送り』をしていこう」
○…アロママッサージを取り入れたのは「頑張っていると自分のことは後回しにしがち」という自身の反省から。「ほしかったのは、必要なのは、自然体で気持ちを打ち明けられる場。大変だったね、と言ってもらえるだけでも心の支えになる。大人も子どもも、居場所を求めている」とほほ笑んだ。