藤沢 社会
公開日:2021.12.17
湘南アイパークで実証実験
医療と移動融合、未来体感
自動運転車やデジタル問診も
次世代の移動サービスと医療との融合を図る実証実験が4日、村岡東の「湘南ヘルスイノベーションパーク」(湘南アイパーク)で始まった。藤沢、鎌倉両市の地域住民千人を対象にモニターを募り、有用性を検証。得られたデータを将来的な技術開発に役立てる。
実証実験では、患者が自宅から病院まで移動すると想定し、湘南アイパーク敷地内を自動運転シャトルバスが走行。車内では乗客の心拍や血圧、体温などを計測し、病院とリモート接続した「デジタル問診」を模擬的に実施する。
移動時間を使って情報登録や受付を済ますことで、病院での待ち時間を大幅に短縮するなど患者の負担軽減を図るほか、将来的には薬剤の処方や清算処理での運用も見据えるという。
湘南アイパーク周辺ではJR東海道線の「村岡新駅(仮称)」の誘致を念頭に健康医療分野を基軸にしたまちづくり構想が進む。今回の実証実験は湘南アイパークと湘南鎌倉総合病院、三菱商事、三菱電機、専門商社の「マクニカ」が主催。藤沢・鎌倉の両市が後援する。
実証実験は12月26日までの土日計8日間実施。自動運転車の試乗後は参加者にアンケートを行い、実用化に向けて課題を抽出する。
実証実験の担当者は「より住民や患者に寄り添ったテクノロジーを開発できるような研究データの蓄積を行っていく」としている。
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