みその台在住の彫刻家・親松英治さん(88)が、40年の歳月をかけて彫り進めてきた木彫りのマリア像が完成を迎え、14・15の両日、一般公開された。高さ9・5m、幅2・3mに及ぶ巨大な像を一目見ようと、会場のアトリエには朝から大勢が来場。2日間で約800人が、マリア像を目に焼き付けた。
市内から訪れた女性は「大仏様や観音像などで大きいものはあるが、ここまで巨大なマリア像は初めて見た。まさに努力の結晶で素晴らしい」と感嘆した様子。島原市出身だという女性も「島原には犠牲者を慰霊するものが何もなくて寂しい思いをしていた。このような像が現地に置かれることは本当にうれしい」と白い歯を見せた。
両日とも、常に観覧に訪れた人から声をかけられていた親松さんは、「ここまで多くの人に興味を持ってもらえるとは。ありがたい限り」と感慨深げだった。今後、マリア像は8分割され、6月半ばから7月の間に南島原市に陸送される予定。親松さんも現地に赴き、3カ月ほどかけて設置作業や彩色を手掛けるという。「高所での作業もあるし、まだまだ気が抜けない。胃が痛い日が続くね」と言いながらも笑顔を見せた。
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