藤沢 社会
公開日:2022.11.04
「ピンクのバッタ」捕まえた
本鵠沼の舩木太郎君
「全身ピンクのバッタを発見しました」
編集室に1通のメールが届いた。送り主は本鵠沼在住の舩木太郎君(5)と母の麻里さん(42)だ。写真には確かにピンク色のバッタが映っている。早速取材に足を運んだ。
発見したのはバッタの一種「クビキリギス」。体長は約7cmで胴体や足がサツマイモのような色に染まっている。
大の昆虫好きという太郎君。毎週末、近所に暮らす祖父母の家にある庭で昆虫採集するのがお決まりで、先月23日に花の手入れをしていた祖母から「ピンク色のバッタがいるよ」と聞きつけ、草むらの中にいるバッタを発見。素手で捕まえた。
カマキリやショウリョウバッタなど虫を捕まえては図鑑で調べてきたが「今まで見たことない」。虫かごに入れ、毎日イネ科の新鮮な草をあげ大切に飼育している。
県立生命の星・地球博物館(小田原市)によると、ピンク色のバッタは色素の欠乏による突然変異の一種。渡辺恭平主任学芸員(昆虫分類学)は「通常見られる緑色や茶色の個体の比べるとずっと数が少ないが、毎年県内でも複数の報告例がある」と説明する。
サッカーの人工芝で虫を探し始めるというほど昆虫に熱中している太郎君。「一番好きなのはカマキリ。ピンクのカマキリがいたら絶対捕まえたい」と声を弾ませた。
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