藤沢 トップニュース社会
公開日:2022.11.04
児童の横断、光で知らせ
高砂小前に点滅機、県内初
藤沢市は先月27日、横断歩道前でドライバーに歩行者の存在を知らせ、交通事故の抑止を図る歩行者横断点滅機を高砂小学校(辻堂西海岸)前に設置した。県内の自治体としては初の取り組みといい、今後車の一時停止率などを検証し、来年度以降他の場所での設置を検討する。
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「あ、ふじキュンだ」
午後3時頃、下校中の児童が設置されたばかりの点滅機を目に留めた。
点滅機「ぴかっとわたるくん」は高さ約4m。藤沢市の公式マスコットキャラクター「ふじキュン」の看板を掲示し、地上から約1mの高さに取り付けられたボタンを押すと30秒間、黄色のLED灯が点滅し、ドライバーに歩行者の存在を知らせる。
同所は小学校校門前のスクールゾーンで、下校時は多くの児童が往来。市によると交通量などが信号機の設置基準には満たなかったため、横断を補助する点滅機を導入することにした。
市は150万円の設備購入費や工事費などを含めて今回の事業費として約600万円を投じた。
全国6割が止まらず
(一社)日本自動車連盟(JAF)が先月公表した実態調査によると、信号のない横断歩道を歩行者が渡ろうとする場面で一時停止した車は39・8%だった。神奈川県は34・3%で全国平均を下回る。
市によると同所では約6割の車が一時停止しているものの、地域住民から安全対策を求める声があがっていた。市内には他にも学校周辺など点滅機の設置候補にあがった場所があるといい、市は今回の結果を踏まえて来年度以降の設置を検討する方針。
この日は下校する児童らが早速ボタンを押し、横断歩道を渡った。6年生の男子児童は「車から見えるし安全で良いと思う」と話した。
市道路維持課では「信号機ではないので、車が止まっているか確認して渡ってほしい。今後市民にはさらに周知を図っていく」とした。
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