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公開日:2023.03.17

市議会一般質問
平均6.6回、登壇ゼロも
改選から4年 本紙独自集計

  • 藤沢市議会のホームページ。登壇者は過去のデータから閲覧できる

 議員が自治体の首長や執行部に対し、行政の運営方針や実施状況を問いただす「一般質問」について、タウンニュース社藤沢編集室では、改選から4年を迎える藤沢市議会議員の登壇回数を独自集計した。新型コロナウイルス禍で登壇が制限された3回の定例会を除いて、一般質問が可能だったのは最大9回。平均は約6・6回で、最多は9回、ゼロだった市議もいた。

 同市議会の定例会は2・6・9・12月の年4回。2月は新年度予算の審議に関する質疑が増えることから議会運営の効率化を図るため、各会派の代表者が一括で質問する「代表質問」の形式をとっている。

 2020年6、9月、21年9月定例会は新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、申し合わせで3人以上の会派は登壇人数を半分以下に制限。集計はこれらを除く9回の定例会で、慣例により一般質問に登壇しない議長、副議長を除く32人を対象とした。

 定例会ごとの登壇人数は20〜29人。登壇回数の最多は9回(10人)で、8回(6人)、6回(4人)、3、4、7回(3人)、5回(2人)と続いた。ゼロだった市議は1人だった。

 毎年5月に所属が決まる常任委員会や特別委員会と異なり、一般質問では各市議が市政全般について自由に質疑をぶつけることが可能だ。登壇するには開会前の規定の期間内に市に通告する。

 最多の9回登壇したベテラン市議は、一般質問の意義について「市民から付託を受け、代弁者として声を届ける市議として極めて重要な仕事」と強調。テーマが自由に設定できることから「公約に掲げた政策を実現させる正当な議論の場。本会議では市側もうかつな発言はできず、議論そのものに市政をただす重みがある」と説明する。

 一方、この4年間で一度も登壇しなかった市議は理由について「一般質問は『出来レース』」と揶揄する。同市議会では事前通告をもとに市側が質問の要旨を聞き取り、予め答弁書を作成する。近隣をはじめ、県内多くの自治体がこの形式を採用しているが、「質問も答弁も擦り合わせ、原稿を読み合っているだけで意義を感じない。活動する場は委員会にもある。一般質問に限るのは一面的だ」と本紙の取材を疑問視した。

 前述のベテラン市議はこの回答についてこう指摘する。「事前調整する形式に確かに課題はあるが、質問にも立たずに言う資格があるのか疑問だ。ルールが不満なら、自ら変えるための提案をすればいい」

 一般質問の過去の登壇実績や質問内容は同市議会ホームページから閲覧できる。

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