藤沢 トップニュース教育
公開日:2023.07.21
市教委
小中学生に情報モラルを
リテラシー養成へ統一教材
藤沢市教育委員会はこのほど、小中学生がインターネットの適切な使い方を学ぶための教材「GIGAワークブックふじさわ」を作成した。交流サイト(SNS)やネットに触れる機会の多い子どもたちの情報モラルを育くむとともに、活用する能力を身に着けてもらう狙い。情報モラルに関する統一教材は市では初といい、今後各学校の状況に応じて役立てる。
教材は、無料通信アプリを手掛ける「LINE」が設立した一般財団法人LINEみらい財団が作成。同社のCSR(企業の社会的責任)の一環として学校で活用できる汎用版を無償提供しており、市教委は作成に先立って今年3月、同財団と協定を締結した。
ワークブックは児童生徒の発達段階に応じて「ビギナー」(小学1〜3年生向け)、「スタンダード」(小学4〜6年生向け)、「アドバンスド」(中学〜高校生向け)の3種類を用意。1人1台の端末環境を整備する国の「GIGAスクール構想」に基づき配布されている学習用端末にデジタル版として配布する。
情報モラルでは、例えば相手に対して「まじめだね」と文字にするだけではそのときの感情が伝わりづらいネット上の特性を説明。また写真を公開する際、個人情報が流出するリスクを踏まえる必要があることなどを指摘している。
一方、情報の活用については自分の考えを周囲とすぐに共有できたり、情報収集や記録もできる端末の有用性を紹介。具体的な検索事例なども交え、災害時の情報収集方法などについても触れている。
市教委によると、これまで情報モラルに関する統一的なガイドラインはなく、各教員が国や県、警察などの資料を活用していた。導入の背景について担当者は「これまでの情報モラル教育ではリスクだけに焦点があたりがちだったが、これからの社会では活用の視点が欠かせない。教材が市の目指す方向性と合致した」と説明。統一の教材により、教師のデジタルデバイド(情報格差)の改善にもつながるといい、「学校だけでなく、家庭で保護者とも情報モラルに関する理解を深めてほしい」と話している。
ピックアップ
意見広告・議会報告
藤沢 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
外部リンク
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











