「一人でいないで食べに来て」
長後みんなのおうち食堂

ポスターや募金箱を手にＰＲする（左から）山田さん、鈴木さん、新倉さん
初回の開催時の様子
参加申し込みフォーム

　長後で９月、新たな子ども食堂「長後みんなのおうち食堂」が立ち上がった。地区の民生委員や青少年指導委員の有志が運営し、会場となる市老人福祉センター「こぶし荘」（下土棚）が共催。先月17日に初回を開催し50人が来場した。次回10月15日（日）に向けて関係者は「子どもが休日に一人でご飯を食べるならここに来て、食べて、遊んでいって」と呼び掛けている。

　「もっと身近に子どもや地域の人が交流できる居場所を作れたら」。食堂代表で民生委員の鈴木彩子さん（49）＝長後＝が、他の子ども食堂でのボランティア活動や、ＰＴＡ役員活動を経て抱いた思いが立ち上げのきっかけ。副代表で民生委員の山田祥子さん（65）ら５人の設立メンバーが奔走。民生委員経験のある新倉綾子さん（77）らボランティアが運営スタッフに加わった。

　場所は地域内にある「こぶし荘」。調理室や会議室を利用し、食事やボードゲームなども行いながら「地域の居場所」の役割を持たせる。

　初回は子どもや高齢者計50人が来場。地域のボランティアと藤沢総合高校ボランティア部の生徒計23人が手伝い、地域の農家から提供された野菜を具材にしたカレーを調理して振る舞った。

　鈴木さんは「子どもの支援とともに、共働き世帯が食事作りから解放されてほっとできる場としても利用してほしい」と呼び掛け、山田さんは「普段は遊びに来るだけでもいい。困った時に相談できる関係性ができれば」と話した。

　原則毎月第３日曜日の午前11時30分から午後２時。高校生以下と70歳以上無料。他は２００円以上募金協力を求める。予約制（左の二次元コードから）。問い合わせは鈴木さん【携帯電話】０７０・６５６６・９０１８。