おいでよ、カオスでピースな交差点に――。鵠沼松が岡在住の着物活動家、鈴木早織さん(34)が着物と盆踊りを掛け合わせたイベント「うみまちキモノ盆祭」をあす12月2日(土)に遊行寺境内で初開催する。日本古来の文化に親しんでもらおうと街歩きや音楽ライブ、露店などを企画。「ぜひたくさんの人に足を運んでほしい」と呼び掛けている。
鈴木さんは古い着物や和装具を500円で販売する「ワンコイン着物市」や全国の音楽フェスなどで出店するキモノプロジェクトを主宰。野良着と掛け合わせた「キモノラギ」を独自開発するなど、普段着としての着物文化を発信している。
5年ほど前、祖母が遺してくれた着物が大量に手元に届き、日常的に着てみたところ新しい側面に気が付いた。「素敵ね」「よく似合っているわ」。着物を着て外出すると知らない人からよく声をかけられる。あるとき外国人観光客にはこう絶賛された。「めちゃくちゃお洒落だね」
元々は自宅でゲストハウスを運営していたが、新型コロナ禍の影響で利用者が激減。新たなやりがいを探していた中、「着物は日常的なファッションとして取り入れることでコミュニケーションツールにもなる」と着想。魅力を伝える伝道師として活動を始めた。
会場は盆踊り発祥の地である遊行寺の境内。全国で知り合ったミュージシャンに声を掛け、音楽ライブには「イマジン盆踊り部」など6組が出演。露店ではフードや物販、ワークショップなどなど40店舗が並ぶ予定だ。「遊行寺は旅人が行き交った文化発信の拠点。イベントを通じて着物っていいなと思う人が増えたら」と鈴木さん。
午前11時から午後6時。着物姿で旧藤沢宿を練り歩くキモノウォーク(有料)は前日までの事前申込制。詳細はホームページ【URL】http://umifes-kimono.studio.site/
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