町おこしを目的に90年ほど前に制作され、地域で親しまれていたものの、人々に忘れられてしまっていた「長後音頭」が、19日に開かれた「長後地区ふるさとまつり」で復活を果たした。
昨年7月ごろ、地域の歴史を研究する長後歴史散策の会メンバーが、長後音頭が収録されたテープを偶然発見。同会から振り付けの再現を依頼された民踊サークルの藤沢市民踊協会長後地区メンバーが、試行錯誤の末に再現版を完成させた。
会場となった長後公民館内には、立ち見が出るほど大勢の観客が詰めかけた。サークルメンバーは『赤城山』『伊勢佐木ばやし』の後、長後音頭を披露。その優雅な姿に観客たちは座席で振り付けの真似をしたり、手拍子で踊り手を盛り上げたりして、思い思いに古き良き舞を楽しんでいた。
同会の女性メンバーの一人は、長後で生まれ育ち、幼い頃に親が宴席で口ずさんでいた記憶があるという。今回の復活劇について「地域のつながりのすごさを感じた。長後音頭を今後も地域で育て、若い人たちにも受け継いでいってほしい」と感慨深げに語った。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|