藤沢 文化
公開日:2025.07.04
継承の舞台へ準備着々
9日、相模ささら踊り大会
県の無形民俗文化財にも指定されている「相模のささら踊り」。それぞれの地域で特有の踊りを継承してきた県内団体が一堂に会する「第47回相模ささら踊り大会」が9日(水)、秩父宮記念体育館メインアリーナで開催される。
竹を割いて束ねた楽器「ビンササラ」や太鼓を打ち鳴らしながら、たすき掛けの女性が民謡に合わせて舞い踊るささら踊り。江戸時代に流行した小町踊りや七夕踊りに由来する伝統的な踊りだが、関東大震災などの影響で一時下火に。1954年、現在の南足柄地域の婦人会が復活させたことを契機に、再び県内各地に広がっていった。
今回の大会に藤沢から出演するのが「葛原芸能保存会」だ。同地域のささら踊りは、うちわ型の太鼓を手に持ちながら踊るのが特徴の一つといい、同会は73年の発足以来、地元出身の女性たちやその家族によって踊りを継承し続けてきた。
「使用しているビンササラは地域の人たちが竹から手作りしたもの。住民同士の交流が少なくなった世の中だけれど、ささら踊りを通じて地域のつながりが生まれるのが魅力」と同会の会長を務めている小林登美子さんは話す。「ぜひたくさんの人に見に来てもらえたら」
午後1時30分開演、入場無料。当日は県内7団体が、地域で受け継がれてきたささら踊りを披露する他、開催地からの特別出演として「御所見ふれあい太鼓」も伝統の催しに華を添える。
(問)市郷土歴史課【電話】0466・27・0101。
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