藤沢 社会
公開日:2025.09.12
ハチの巣撤去が復活
市議会で陳情、趣旨了承
藤沢市議会は5日、厚生環境常任委員会を開き、「スズメバチの巣撤去業務の復活を求める陳情」を趣旨了承とした。
市は今年度から、市内の住宅の敷地にできたスズメバチの巣の撤去事業を廃止した。1986年から始まった事業で、市民からの撤去依頼を市が受けつけて外部の事業者に委託。費用を全額負担するという仕組みだ。昨年度は387件、569万円を負担した。
事業廃止は、市の支出額が過去最大となった今年度の財政状況を鑑み、支出削減の目的で決めた。担当の環境保全課は「行政の責任領域ではない」と話していた。
先の陳情を提出した市民は「民有地にハチが巣づくりをする原因は、所有者にあるとは言えない」「スズメバチ被害は命にかかわる重大リスク」などと訴え、それを市議会は賛成多数で趣旨了承とした。
陳情結果を踏まえ、同課は「一定の判断を受けたばかり。業務再開は今後決めていく」とした。
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