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藤沢 社会

公開日:2025.09.12

市内果樹品評会
優等賞に青木さんと安田さん

  • Aoki果樹園の青木さん(上)、安田果樹園の安田さん

 市内の果樹園が梨とぶどうの品質を競い合う果樹持寄品評会が先月19日、イトーヨーカドー湘南台店で開催された。梨では高倉の「Aoki果樹園」、ぶどうでは長後の「安田果樹園」が優等賞に輝いた。

 Aoki果樹園は「幸水」を出品した。幸水は甘みが強く、歯ごたえのある食感が特徴の品種だ。「果実は気温が高く、雨量が少ないほど甘さが強まる。今年の幸水は例年より少し甘い」と同園の青木拓磨さん(37)は話す。

 ただし水分量が少なければ大きくは実らず食感も悪化する他、来年の実りにも影響を及ぼしてしまう。近くの農業用水路から消防用ホースで100トン以上の水を用いた。「形が丸く、色が均一に黄色くなったのも評価されたのでは」と青木さん。同園は前年のぶどうに引き続き優等賞となり「次は梨で取りたいと思っていたので良かった」と語った。

 安田果樹園は、藤沢発祥の「藤稔」を出品した。大粒で甘みや香りに優れた同品種は、種がないものも多いが「今回はあえて種のあるものを出品した」と同園の安田悟さん(38)は話す。種なしぶどうは「ジベレリン」と呼ばれる植物ホルモンをぶどうの房に2回用いることで作るが、「1回にすることでなるべく濃い味を出せる」と安田さん。色と味の濃い藤稔を作ることに成功した。

 今回の受賞に「周りにも上手い農家さんがたくさんいる中で選ばれてうれしい」と話した。

 現在、今年の同園の各品種は出荷・出店ともに終了している。

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