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藤沢 社会

公開日:2025.10.03

福祉に出合う小さな種
高校生らが取材、発信

  • 「どうぞ」とニコズキッチンのスタッフや利用者らと共に市役所で弁当を販売する小島さん

 市内の福祉的な活動を高校生らが取材し、気づきをウェブ上で発信する「ふじさわこたね〜学生がまちの福祉に出会うアナレポプロジェクト〜」が今夏始まった。市立白浜養護学校に勤務後、レディオ湘南のパーソナリティーなどとして活動した小川優さん(37・亀井野在住)が企画。「将来福祉職に就く就かないに関わらず、学生時代に福祉に触れることは人生の糧になるはず。福祉に出合う小さな種が育ってほしい」とプロジェクトに対する思いを口にする。

心の機微、伝え

 福祉的な活動の中にある物語を見つけ、生徒や学生たち自身の学びや社会とつながる入り口にすることが狙い。小川さんは同行しながらメディアの目的や取材時のマナー、記事の書き方などをフォローする。

 現在、高校1年から大学1年の5人が参加。盲目のシンガーソングライターやパラリンピック種目のゴールボール、訪問診療などを取材し、記事を執筆。心境の変化などが詳細につづられている。

 先月19日には、湘南一ツ星高2年の小島若菜さんが初取材を試みた。「中学の時、学校へ行けない時期があったけれど、心理士さんが助けてくれた。心の支えになる存在に私もなりたい」と参加を決意したという。

 障害者の自立に向けた就業支援を目指す大鋸にあるカフェ「ニコズキッチン」のスタッフや利用者らと市役所で弁当を販売後、地元農家の野菜などを袋づめする軽作業を体験しながら取材した。

 その様子を遠目から見ていた小川さんは「若者が自分の声で発信した言葉が同世代に届き、多くの人が福祉に近づいてくれれば」と期待した。

 記事はウェブメディア「Ana Letter」やSNSで見られる。

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