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藤沢 ピックアップ(PR)

公開日:2025.11.28

大庭台墓園・合祀墓が誕生
緑豊かな立地に広がる円形の空間

  • 【1】ドローンで空撮した合祀墓の外観【2】緑豊かな敷地【3】お参りスペース【4】【5】合祀墓の内観

  • 取材に応じる村元現場所長

 藤沢市を代表する公営墓地として親しまれている大庭台墓園(大庭3782)。ここに血縁に関わらず複数の遺骨を一つの共同スペースにまとめて埋葬する合祀墓が完成した。市街地に近いため交通の便も良好で、周辺はゴルフ場や学校、住宅地などに囲まれた立地。緑豊かで閑静な園内は管理が行き届いており、広々とした円形の空間が広がっている。地域住民らが利用しやすい設計も人気が出そうだ。

 大庭台墓園は1970年に開設した。市が管理し、立体墓地や芝生墓地を含む約36万9千平方メートルの広大な敷地を有する。

 新たに誕生した合祀墓の延べ面積は約195平方メートル、建築面積は約137平方メートル。鉄筋コンクリート造、一部鉄骨造の平屋建てで、形状はインパクト抜群の円だ。段差を極力フラットにしたバリアフリー設計。回廊にある腰掛けベンチで気軽に休憩もできる。また、お参りスペースのほか、壁には杉板の型枠を用い、自然な風合いの模様が美しい。合祀スペースに一歩足を踏み入れると、地下約3m50cmの納骨室があり、約2万体の遺骨が入る大きさ。来年2月以降から遺骨が納められる。

 藤沢市が高齢化社会を背景とした墓地需要を見据えて進めてきた大庭台墓園の整備計画。市は合葬納骨壇からの改築が必要となる合祀墓のみの建設を行うことを決めた。

 高齢化に伴う「多死社会」の到来を前に、全国的に墓所不足対応が急がれている。少子化による墓じまいの増加から合祀墓の需要が増すとされ、市も対策に取り組むことになった。

 「大庭台墓園立体墓地再整備基本構想」を2020年度に策定し、墓所の再整備を計画した。今後20年間の需要に対応するため、計画の見直しをしながら合祀墓を一体的に整備することに。25年度に供用開始する方針をまとめた。

 既存の立体墓地を残しつつ、合祀墓は24年10月から工事がスタート。25年10月末に竣工した。

湘南営繕協会が施工

 合祀墓の工事を請け負ったのは、藤沢市亀井野に本社を構える建設会社の株式会社湘南営繕協会(最上重夫社長)だ。

 市内の公共施設を複数手掛けてきた実績を持つ同社は1983年に創業。地元企業ならではのフットワークの良さと高い技術力で多くの信頼を築き、住宅建設リフォームから大型工事まで幅広い事業を展開している。

 その強味は公共工事でも発揮。市立善行小学校や六会中学校体育館をはじめ、御所見市民センターや藤澤浮世絵館など数多く手がけている。

「ご理解とご協力に感謝」村元現場所長に聞く

 「まずは施設の利用者さまや墓園、市、設計監理の関係者さまへお礼を述べさせてもらいたい」と話すのは、現場所長の村元光治さん。工事中は極力騒音や振動を出さないように努めてきたというが、「至らない点もあったと思う。皆さまの協力で、苦情もなく無事故で施設を完成できた」と胸をなでおろす。

 既存の立体墓地の奥に合祀墓を建設するため、仮設道路を作りながら工事を進め、静かな環境でお参りできるように配慮。大型連休のほか、春秋のお彼岸も休工になり、施設の開閉門時間の制限など、制約の多い中での工事でもあった。

 「円形と三角形を組み合わせたような特徴的な形状と、発注者、設計者さまの思いを実現しようと市担当者、設計監理者さまと一致団結。全社をあげて取り組んだ。安全安心に利用してもらえるはず」とほほ笑んだ。

湘南営繕協会(大庭台墓園・合祀墓)

神奈川県藤沢市亀井野1-24-2

TEL:0466-81-7707

http://www.sea-archi.co.jp/index.html

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