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藤沢 人物風土記

公開日:2026.09.25

「しおかぜ号」の保存活動を行う藤沢SL少年団の団長 近藤 忠幸さん 川崎市在住 48歳

  • 近藤 忠幸さん (写真1)

SL体験に全力注ぐ

 ○…半世紀に渡り愛されてきた八部公園内のSL「しおかぜ号」。小学1年生の頃に出合って40年が経つ。保存活動や月に一度の子どものミニSL体験などを取り仕切る少年団に関わり続けている。原動力は鉄道好きであることに加え、ミニ鉄道運転会をリアルに近づけるためのものづくり。信号機や線路の切り替え装置などを手作りし、体験の場を整備してきた。「壊れにくく、子どもに『なぁんだ』と言われないものを作る」と常に真剣勝負だ。

 ○…「昔から工作が好きだった」。中学に入り、ベニヤ板の乗車券箱をはじめ、高校時代には遮断器などを製作した。大学で電気系を学んだ後、鉄道の車輪の整備を行う会社に就職。育った鵠沼から離れた後もSL広場へ毎月通った。「今まで触れたことがない工具の使い方、仕事で覚えたことが少年団の活動に役立った」。活動日のほか、家のガレージで信号機を作るなど、ミニ鉄道の環境整備に力を注ぐ日々を送ってきた。

 ○…全国の鉄道をほとんど乗り尽くし、最近はレンタカーで線路の跡地を巡る。旅の醍醐味は人との出会い。「サービスの行き届いた旅館など、誇りを持って働いている人を見ると刺激になる」。運転会の運営に手を抜かない自身の活動に好影響を与える。また、作ったものへの反響を振り返りながら晩酌するのも楽しみの一つ。「飲みながらさらに手直しする箇所を考える」と顔をほころばせる。

 ○…22年前に団長職を継いだ。「先代は立派な方で、仕事が忙しくても我々子どもの面倒を見てくれた」。活動を未来につなぐため全力を注ぐ。「子どもたちにはここで培った経験を自分の人生に役立てて、また次の世代につなげていってもらえれば」

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