藤沢法人会員の企業レポート　　　Vol.4
思いやりが経営の基本
(有)弘陽エンタープライズ　嶋村裕二社長

　父親が創業した(有)弘陽産業に１９８７年、ビルメンテナンス部を母親と二人で立ち上げた。同部門の強化に伴い、１９９０年に(有)弘陽エンタープライズを設立。２００３年９月に社長に就任した。

　業務内容は、建物の清掃業務や高圧洗浄車による排水管洗浄、外壁洗浄、空調設備や点検整備など。２００９年10月から、遺品整理・片付けを事業として本格始動させた。今年から高齢者向けの生活援助もスタートさせる予定だ。「住環境へのサービスを通じて多くのお客様に、安全・安心・快適さと感動を提供したい」と話す。

　学校を卒業したばかりで、メンテナンス部門を立ち上げることとなり、「お客様に育てられた」と振り返る。そして母親が社長となり立ち上げた新会社。「母親からは、”全ては人心から発する”と教えられた。時代の変化に対応しながら、相手を思いやる気持ちを大切に、両親から受け継いだ会社を育てたい」と話す。

地域に愛される会社に

　好きな言葉は、比叡山延暦寺を開いた最澄の「一燈照隅」。最初は小さな灯火でも、その灯火が十、百、万となれば国中をも明るく照らすことになるという意味だ。「自分がされて嬉しかったことを隣の人にも施す。善意の連鎖を作りたい。事業のサービスもしかり、自分がどうされたら嬉しいのかを考えながら行動しよう」と社員に伝えている。　法人会の青年部やライオンズクラブの活動を通じ、さまざまな事業を知ることができ、奉仕活動は仕事に対する考え方にも繋がった。「育ててもらった藤沢に地域貢献でき、地元の人に愛される会社にしたい」と思いを語った。

(有)弘陽エンタープライズ

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