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鎌倉のとっておき 〈第56回〉 鎌倉と市民憲章

掲載号:2019年3月29日号

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市役所前の石碑に刻まれている鎌倉市民憲章
市役所前の石碑に刻まれている鎌倉市民憲章

 鎌倉は、海と山の美しい自然環境と豊かな歴史的遺産が残り、それらがほどよく調和されることで、魅力的な都市空間を形成している。

 現在の鎌倉が今もその情緒を保っているのは、先人達の鎌倉を愛する情熱と、後世に素晴らしい景観を残そうという強い想いがあったことを忘れてはならない。

 昭和41年4月15日に施行された「古都保存法」は、御谷地区や稲村ヶ崎などの開発による自然・環境破壊に対して、市民が主体となって反対運動を起こし、ついには国を動かし、法の制定へつながっていった。

 また昭和33年8月10日に定められていた「平和都市宣言」の精神を加えた「市民憲章」が、昭和48年11月3日に制定。「市民憲章」は、鎌倉市民から文案を公募し、アンケートと対話集会を重ねて起草された。この時制定された「市民憲章」の理念が、昭和51年9月に議決された鎌倉市民基本構想や、その後の市政に強い影響を与えた。そして今も、市民自治の精神を象徴する理念として、鎌倉市役所前の石碑にその言葉が刻まれている。

 このように鎌倉は、次世代に残すものが明確であり、これからも先を見据えた都市づくりを優先し続けることで、その価値を世界に誇れるものとして、伝えていかなければならない。

浮田定則
 

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