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鎌倉のとっておき 〈第95回〉 江ノ電の車窓から

掲載号:2020年9月18日号

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信号場で行き違う江ノ電
信号場で行き違う江ノ電

 鎌倉から藤沢まで15の駅を結び、市民の日常を支え観光客にも大人気の江ノ電。

1902年、藤沢と片瀬(江ノ島)間が開通し、鎌倉までの全線開通はその8年後。今では日本で3番目に古い電気鉄道だ。

 江ノ電の魅力は数々あるが、車内から見る沿線の様子や、車窓に広がる湘南の海の多彩な表情はまた格別である。

 鎌倉から稲村ヶ崎までは、住宅や店舗の間を縫うように走る。桜や紫陽花など季節ごとに咲く花々は、乗客の目を大いに楽しませてくれる。また、沿線の甘味処やレストランには、線路を直接跨(また)いで入店するなど非日常感も体験できる。この区間には御霊神社や極楽寺などの見所も数多い。

 稲村ヶ崎を出ると、湘南の海が一気に目に飛び込んでくる。腰越までは、青く輝く海と江の島とが一枚のキャンバスの中で重なり、海の向こうには、三浦半島や伊豆・箱根山塊そして富士山、時には遠く伊豆大島の島影も望む絶景が広がっていく。特に鎌倉高校前の踏切付近は、アニメの舞台で知られた人気の撮影スポットだ。

 腰越から江ノ島までは、魚屋や飲食店などが立ち並び、車が通行する道中(みちなか)をゆっくりと進んでいく。7月の小動(こゆるぎ)神社の天王祭では、この道を神輿が練り歩くなど、ここには江ノ電と市民とが一体となった日常がある。

 どこかレトロで愛らしい江ノ電。これからも人々の穏やかな毎日と夢を乗せて、鎌倉の街を走り続けてくれることだろう。     石塚裕之
 

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