鎌倉市内で初となる本格的人工芝グラウンドの開設を目指す「鎌倉みんなのスタジアム」プロジェクトのクラウドファンディングがこのほど終了し、目標としていた3000万円を上回る資金が集まった。近く工事が始まり、今夏のオープンを予定している。
この事業は、鎌倉を拠点に活動するサッカークラブ鎌倉インターナショナルFC(鎌倉インテル)が中心となって進めているもの。深沢地域整備事業用地内の湘南モノレール湘南深沢駅そばの約1万平方メートルの土地に、約7500平方メートルの人工芝グラウンドを整備する計画となっている。
完成後は、同クラブの練習拠点としてだけでなくスポーツ、イベント会場として一般の人も利用可能になる予定だ。
事業にかかる費用は約1億円。約7000万円についてはめどがついていたものの、残り3000万円の調達を目指して、昨年12月10日からクラウドファンディングがスタートしていた。
2月19日には目標額を達成。さらに当初の締切だった2月23日が迫っても支援の申し出が多かったことから、受付期間を3月8日までに延長し、最終的には303人42社から合計で3359万1000円が集まった。
鎌倉インテルの四方健太郎代表は「いただいた支援金と気持ちを大切に、スタジアムの建設に生かしていきたい」とコメント。オープンについては「今夏を予定している」とした。
同グラウンドについては「人工芝がマイクロプラスチックの飛散や堆積につながり、鎌倉市が掲げる『プラごみゼロ宣言』などに反するものだ」として、他の素材へと変更するように市に指導を求める陳情が市議会に出されている。
これに対して同チーム関係者は「人工芝は原糸(人工芝の芝部分)に重金属を含まない素材を、下地にも再生資源としてリサイクルが可能な加工を行ったものを使用する予定で、環境面には十分配慮していきたい」としている。
鎌倉版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|