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鎌倉 社会

公開日:2021.05.21

コロナ下での再生「Nスぺ」に
今泉台のデイサービス施設

  • 密になりにくいテラスを設置した新施設で稲田代表

 5月23日午後9時から放送される「NHKスペシャル」で、今泉台の認知症対応型デイサービス施設「ケアサロンさくら」が取り上げられる。



 コロナ禍により浮き彫りとなった社会的課題に迫るシリーズで、今回のテーマは「迫る”介護崩壊”新型コロナで揺れる老後」。



 2011年にオープンした同施設は、公園の花壇を住民と一緒に整備するなど、地域との積極的な交流を生かしたケアを実践してきた。



 しかし昨年、新型コロナウイルスの感染が拡大すると、受け入れ人数の削減を余儀なくされ、採算が悪化。昨年6月末での閉所を決定していた。



 番組が注目したのは、地域住民と一体となった再生の過程だ。



 「今泉台は市内でも高齢化が進んでいる地域。『さくら』のような施設がないと困る」という住民の声を受けて、同施設を運営する稲田秀樹代表は、以前の施設から徒歩1分の場所に新施設の開設を決定。昨年8〜9月に実施したクラウドファンディングでは200万円以上が集まった。



 さらに同地域で互助や交流を目的に活動する「今泉台すけっと会」のメンバーが求人チラシをポスティングしたり、新施設に必要なテーブルやソファ、食器といった備品を寄付するなどして、今年3月に新しい施設がオープンした。



 施設開設前には大越健介キャスターが鎌倉を訪れて稲田代表にインタビューしており、その様子も放送される予定という。稲田さんは「介護を取り巻く状況は厳しいが、時代にあった新しい形を模索していきたい」と話していた。

 

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