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鎌倉 社会

公開日:2022.04.22

周囲で受け入れた"認知症"
「注文を間違えるカフェ」



 認知症のある人がホールスタッフを務め、ドリンクやケーキのオーダーを取る。時には注文を間違ってしまうこともあるが、来場客はやさしく見守る-。





 そんなイベント「注文を間違えるカフェinかまくら」が、鎌倉プリンスホテルで4月18日に開催された。認知症の高齢者が入居するグループホームの花物語かまくら(津西)が主催し、周辺のプリンスホテルが場所を提供、新堀ギター音楽院がイベント内で演奏を披露するなど、地域ぐるみで認知症を受け入れていこうと初めて実施された。





 イベントでは、認知症の入居者10人がホールスタッフとなり、松尾崇市長や近隣自治会などの関係者、入居者の家族ら約30人を接客した。時には、店員がオーダー表の記入に迷ったり、同じ人にケーキを2つ配膳しようとしたりする場面も見られたが、周囲の招待客がサポートするなどして、全員が無事に飲食を楽しんだ。女性客は「こういうイベントがあると認知症への理解が深まる。声を掛け合い、気に掛けながら過ごせればいい」と話した。





 主催した花物語の米島庸子施設長は、「認知症になってそれで終わりではない。周りが支え、受け入れてくれる社会になっていけば」と前を見据えた。

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