介護付有料老人ホーム
まるで街の中にいる感覚
大船に開所 「サニーステージ北鎌倉」
4月19日
鎌倉市歯科医師会は、「歯と口の健康週間」(6月4日〜10日)に合わせて、普及啓発を行っている。歯や口に関する内容を子ども・成人・高齢者の3回に分けて連載。今回は、「子どものポカン口」について同会に話を聞いた。
本を読んだりテレビを見たりするときなど、普段の何気ない場面で子どもの口が開いていることはないだろうか。「無意識に口を開けることが癖になっている場合、『ポカン口』の可能性が疑われます」(同会)。ポカン口とは文字通り、口がポカンと開いた状態のことで、口呼吸をしていることが多いと言われている。口が開いているとだらしないと思われがちだが、ポカン口を放っておくとさまざまなリスクがある。
細菌増加、口臭も悪化
口が開いている状態が続くと唾液が乾燥し、口の中の汚れや菌を流す作用が低下。その結果、「虫歯や歯周病のリスクが高まるだけでなく、口内の細菌が増えて口臭も強くなる」と同会は警鐘を鳴らす。
またポカン口の場合、口が閉じている時に上あごにくっついている舌が、通常よりも下にあるため、上あごを広げるための力が作用しにくくなる。それにより、歯が生えるスペースが確保されず、歯並びが悪くなる。特に出っ歯の場合、口が閉じにくくなるため、ポカン口をより助長してしまう。
さらに、口呼吸をしている場合も多く、鼻毛や鼻水などのフィルター効果によって抑えられていた菌やウイルスを直接取り込んでしまい、風邪や感染症になりやすくなる。
習慣性なら歯科で治療
ポカン口の原因は、鼻づまりと習慣性(舌の位置など)に分けられる。習慣性の場合は、歯科でトレーニングを行い、舌の位置や口周りの筋肉を鍛える治療を行っている。
最近はコロナ下でマスクを着用する機会が増えたことで、子どもの口元を見る機会が減り、ポカン口を見逃しているケースも多い。口が開いているほかに、うがい(ガラガラ・ブクブク)ができない、風船を膨らますことができないなどの様子からも兆候が伺える。「まずは、お子さんの普段の様子をよく観察して、ポカン口が疑われる場合は、歯科医に相談しましょう」(同会)
※取材協力/鈴木歯科矯正クリニック・ブライト矯正歯科
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