大船中央病院　市民公開講座
正しく知ろう！乳がんのこと
３月15日午後３時から　要予約

　大船中央病院で３月15日（土）、市民公開講座が開催される。同院アネックス館６階講義室で、午後３時から約１時間（２時30分開場)。｢正しく知ろう！乳がんのこと｣と題し、今回は同院乳腺センターの梅本靖子医師が講演する。

早期発見にはセルフチェック

　乳がんは日本人の９人に１人が罹患し、女性のがんの中で最も患者数が多いとされる。一方で、がん検診や医療技術の進歩により、診断から５年後の生存率と他のがんと比較した死亡率が低いのも特徴だ。

　梅本医師は、「乳がんは早期発見と早期治療により、治癒の可能性が高まる」と話す。乳がんの早期発見に向けたセルフチェックとして、近年注目されるのが「ブレスト・アウェアネス」と呼ばれる生活習慣だ。２年に１度の定期健診とは別に、着替えや入浴、シャワーなどの日常生活で、自身の乳房を見て触り、乳房の状態や変化をチェックする。「乳房の状態を普段から知ることで、初めて変化に気づきます。いつもと変わりがないかなという気持ちで取り組んでほしい」と梅本医師。痛みやしこり、へこみ、赤みなどを感じた時は、速やかに医療機関へ受診することを推奨している。

乳房の整容性も

　同院が全国に先駆けて、１９８０年代に治療着手したのが「乳房温存療法」。この療法は、乳房を部分的に切除し、残された乳房に放射線を照射することで再発を防ぐ。切除で引き起こされる変形やゆがみを抑え、乳房の整容性が保たれる。｢放射線治療や薬物療法を組み合わせることで、乳房の切除部分を最小限に抑えた手術をしていきます｣（梅本医師）

治療施設を初公開

　乳がんの主な要因は、飲酒や肥満、喫煙など。梅本医師は「高身長の方や、家族歴のある方も発症リスクが高い」と話し、講座には幅広い参加を呼びかける。

　講座後には、３月にリニューアルする放射線治療センターの見学会も実施。講座の予約は左記で受付中。

大船中央病院

神奈川県鎌倉市大船6-2-24

TEL:0467-45-2111

https://www.ofunachuohp.net/