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公開日:2025.06.27
湘南鎌倉総合病院
前立腺がん、50歳超えたら検診を
泌尿器科主任部長の上村医師に聞く
近年、男性特有のがんとして注目される前立腺がん。多様な治療法が確立されているなか、湘南鎌倉総合病院は、患者のQOL(生活の質)を重視した手術の提供を心掛けている。今年4月には、アメリカでの臨床研究実績を持つ上村博司医師が泌尿器科の主任部長に就任。同院が手掛ける前立腺がん手術について話を聞いた。
同院では、主に「ロボット支援下手術(ダヴィンチ手術)」と「放射線治療」の2つの術式を、患者の病状や希望に応じて選択・提供する。
ダヴィンチ手術
「ダヴィンチ手術」は、正式には「ロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術」と呼ばれ、前立腺がんの治療に保険適用されている。術者が高精細な3D画像を見ながら、ロボットアームの繊細な動きを操作することで、従来の手術よりも精密かつ低侵襲な手術が可能となった。複雑な前立腺周囲の神経や血管を温存しやすく、勃起機能や尿失禁のリスク低減に寄与するとされる。
また、小さな切開で手術を行うため、出血量や術後の痛みが少なく、回復が早い傾向にあるため、早期の社会復帰が期待できるという。
放射線治療
一方、「放射線治療」は、高エネルギーの放射線をがん細胞に照射することで、DNAを損傷させ死滅させる治療法になっている。
同院は、放射線治療の一種である「陽子線」を採用。「陽子」という素粒子を高エネルギーに加速して、がん細胞に集中して放射線を照射する治療法で、周囲の正常組織への影響を最小限に抑えることが可能という。
メスを使う手術とは異なり、切開を伴わないため、体力的な負担が少なく、高齢者や持病のために手術が難しい患者にも適用可能。また、同治療は通院で行われるため、入院せずに日常生活を送りながら治療を継続することができる。
50歳で発症リスク上昇
国立がん研究センターの統計によると、年齢が高くなるほど罹患率は上昇し、特に50歳以降で顕著な増加が見られる。
上村医師は「排尿関係で心配があったり、50歳を迎えた方は迷わず受診を。また、これまで海外でしか受けることのできなかった治療法が、今秋から日本でも適用される準備が進んでいます。それに併せ当病院でも導入予定です」と話す。
湘南鎌倉総合病院
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鎌倉市岡本1370-1
TEL:0467-46-1717
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