文教ボランティアズのリーダー 樋(とい)惇紀(じゅん き)さん 藤沢市在住 22歳
信念を持って
○…2001年、文教大学国際学部の学生有志により結成された「文教ボランティアズ」。コソボ、ボスニア、東チモールなどの国際紛争地での支援をはじめ、海外地震被災地に向けての募金活動にも力を入れてきた団体。今回直面しているのは他ならぬ日本の難局。「自分自身もすごく怖かったけど、東北の人のことを思うと想像できないくらいつらい。出来ることから始めよう」。リーダーの自覚を持ち、率先して被災地への募金活動に着手。茅ヶ崎駅前と湘南台駅に分かれ、街頭で募金を呼びかけた。400万円を超える募金が集まり、驚きとともに、嬉しさがこみあげた。
○…出身は山梨県甲府市。高校2年の時、シニアボランティアをしていた野球部の監督とともに南米パラグアイへ行き、野球を教えた。「いつも自分が何をしたいのかを模索していた。発展途上国に行ってその国の問題を目の当たりにして、自分のやりたいことが見つかった」といい、「この経験がなかったら今の自分はいませんね」と分析する。
○…3・11の震災を機に、同ボランティアズのメンバーも150人を超えた。元国連職員の中村恭一教授のサポートを受けながら、引き続き募金活動を行う。「僕たちは皆さまの募金が有効に使われているかを責任を持って説明する義務があります。HPなどを通して順次伝えていきたい」。今後は関係NGOと連携を取りながら要請に応じた動きをする一方で、現地入りして避難民のサポートにも取り組む意向だ。
○…ボランティア活動と同時に、現在、教職課程をこなす多忙な日々。息抜きは趣味のロードバイクと一人旅で、2月に電車と自転車で台湾を1周してきたばかり。「ほとんどグルメツアーに終わってしまいましたけど楽しかったですね」。これまで訪れた国は12ヵ国。それでもまだまだ「色んな国をみたい」と意欲的だ。
*募金の情報は地震関連頁に記載
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