神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2014年2月28日 エリアトップへ

株式会社井戸屋 中央公園に防災井戸寄贈 停電時もトイレ使用可能に

社会

公開:2014年2月28日

  • X
  • LINE
  • hatena
手動ポンプで井戸水を汲み上げる綾さん。後方には太陽光パネルがそびえる
手動ポンプで井戸水を汲み上げる綾さん。後方には太陽光パネルがそびえる

 株式会社井戸屋(本社=市内堤)が、このほど茅ヶ崎中央公園に井戸を寄贈した。井戸には太陽光発電や手動ポンプなどの設備が備わっており、災害時にも水の供給が可能になる。

 茅ヶ崎市を拠点に、井戸掘工事やポンプ設置工事などを手がけている同社代表の綾久(あやひさし)さんは、「お世話になっている茅ヶ崎の皆様に恩返しをしたい」という思いから、2013年秋に市への寄贈を申し出た。その後、設置場所が中央公園公衆トイレ南西側に決まり、2月3日に着工。地下約30mまで掘り進めて井戸水を確保し、貯水タンクや太陽光発電パネル、手動ポンプなどの設備を整えた。その間、大雪の影響もあったものの、約20日後の2月24日には設置工事が完了。本設備は約2・5m四方にコンパクトに収められた。

 市は100V電源接続工事とトイレ配管工事を実施して、3月上旬には同公園のトイレ水洗水として利用を開始する予定だ。

 本設備は、水中ポンプにより毎分20リットルを汲み上げ、貯水タンクに貯めてからトイレに流される仕組み。大きな特長として、災害時の断水や停電の際にも水が供給できる点があげられる。平常時、水中ポンプは100V電源で稼働するが、停電時には太陽光発電で蓄電された電力を活用。さらに、悪天候時など太陽光が機能しない場合は、手動ポンプで井戸水を汲み上げることができる。ポンプは子どもでも操作できるよう、軽量のものとなっている。

 これは、同社が新たに開発したシステムで、2013年に開催された「第14回湘南ビジネスコンテスト」でビジネス準大賞を受賞したもの。綾さんは「阪神大震災や東日本大震災では、各所で水洗トイレが使えなくなり、被災者に強いストレスを与えました。このシステムが問題解決に貢献できれば」と話す。

 また、水の供給以外にも、夜にはLEDの街路灯が点くほか、一定の電気の供給源になるなど、井戸設備は防災インフラとして貴重な財産と言えそうだ。

 同社は、阪神大震災で水の大切さを実感した綾さんが震災の翌年の1996年に設立。東日本大震災後には、被災地の石巻市北上町で深さ100mの井戸を掘るなど、社会貢献活動を積極的に行ってきた。設置工事の完成に「井戸が少しでも茅ヶ崎の皆様に役立てば嬉しい」と思いを語っていた。

茅ヶ崎版のトップニュース最新6

浸水想定いまだ旧基準

津波ハザードマップ

浸水想定いまだ旧基準

相模湾沿い茅ヶ崎市のみ

4月19日

地元の祝福に「幸せだなぁ」

名誉市民加山雄三さん

地元の祝福に「幸せだなぁ」

87歳の誕生日に銅像披露

4月19日

ゼロカーボンへ協定

茅ヶ崎市

ゼロカーボンへ協定

寒川町、東京ガスと締結

4月12日

住宅・商業地上昇率トップ

公示地価

住宅・商業地上昇率トップ

茅ヶ崎市 駅近需要続く

4月12日

避難所3〜7日分を備蓄

災害時トイレ

避難所3〜7日分を備蓄

「自宅避難」は想定外

4月5日

加山さん銅像お披露目へ

加山さん銅像お披露目へ

11日、名誉市民証も贈呈

4月5日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

大岡越前縁の寺で祭

【Web限定記事】

大岡越前縁の寺で祭 文化茅ヶ崎市

4月20日 「浄見寺まつり」

4月16日~4月20日

茅ヶ崎版のイベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook