茅ヶ崎・寒川 意見広告
公開日:2014.03.28
神奈川県議会議員 岩本一夫の
見聞(けんぶん)検分(けんぶん)㉝
www.iwamoto-kazuo.biz目と耳でしっかり確かめてから、考える。
オンカロに見る放射性廃棄物の恐怖
サンタクロースでおなじみのフィンランドへ、世界初の放射性廃棄物最終処分場「オンカロ」を視察した。地下520mのところに掘られた坑道は高さ5・8m、幅6m。地震が無く、しかも18億年前という落ち着いた地層であることが10万年後の安全性を担保しているのだという。
日本の使用済み核燃料貯蔵量はおよそ1・5万トン。むろん大量の放射性物質が含まれている。日本の「プルサーマル計画」は、これを再処理して、半減期30年程の核分裂生成物にして処分し易くしようというもの。しかし再処理には莫大な費用がかかるため、フィンランドではワンススルー(処理せずに埋設)する。この場合半減期は2万4千年であり、天然ウラン程の放射性物質となる為には10万年かかる。
オンカロでの処分が許可されると、この坑道の先に枝道を掘り、廃棄物を入れた容器を埋める。私が案内されたのは中・低濃度の処分場で、坑道約1Km、地下100mにあった。これとて今の日本にはない。
さて、このオンカロだが、2020年に使用を開始し、2125年までしか使用できない。つまり百年後には別の地に「第二オンカロ」の建設を要する。原発の廃棄物は10万年という途方も無く永きに渡って危険なのだ。日本にはまだ最終処分場がないため、各原発で「安全に」貯蔵してあるそうだが、さてどうなんだか…。因に六ヶ所村の再処理施設は、既に当初の3倍近い2兆円余の建設費をかけてもなお完成していない。
岩本一夫県議寄稿「見聞検分vol.33」
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岩本一夫事務所(茅ヶ崎市幸町2-11-601)
TEL:0467-86-0001
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