第24回 道編 「国道134号(湘南遊歩道)」 茅ヶ崎の轍(わだち) 協力/茅ヶ崎市文化資料館 今回から道編スタート
国道134号は、以前は湘南遊歩道と呼ばれていました。その記念碑が柳島記念館近くにあります。江戸時代は、碑付近から片瀬海岸までが幕府の鉄砲場(大筒の練習場)でした。
大正の頃は、魚付砂防林のために植林が進められました。昭和になり、この中央を東西に貫通する県道片瀬大磯線(湘南遊歩道)が計画され、東は片瀬村(藤沢市)の龍口寺前から西は大磯郵便局(大磯町)までの16・7Km道路として1936(昭和11)年に完成しました。辻堂海岸の海軍演習地を北側にう回し、柳島海岸の陸軍所沢飛行学校滑走路も道に組入れられました。その後、道路の砂ぼこりが問題になり「ドイツ村」(現・中海岸3丁目)別荘の所有者や南湖院等から陳情があり、舗装されました。
太平洋戦争中は、砂防林の一部に海軍兵舎や探照灯、防空砲台等がつくられました。松の木は松根油採取のため掘り起こされたり、終戦時には燃料不足でひそかに乱伐され荒廃しました。
東京五輪に備え、道路には1964(昭和39)年に街路灯が設置、翌年一般国道134号に指定されました。漁業では八大竜王という神様を祀っています。5基が海岸沿いにあり、正月と9月の11日が例祭日です。【参考文献/茅ヶ崎市史】
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