地引網など独自企画を主催する「茅ヶ崎市商業協同組合」の理事長を務める 峯山文明(ふみあき)さん 高田在住 64歳
失敗を恐れぬ開拓者
○…市内の商業の活性化と個性溢れる街づくりを目的に1998年に発足した「茅ヶ崎市商業協同組合」。5月17日には恒例の地引網イベントも控え、ほかにも発足当初から形は変化しながら継続しているポイントカード事業「サザンカード」や「ちがさきサイダー」の開発、音楽イベントの企画など市民を楽しませている。「今はサザンカードの普及が課題。デザインもえぼし麻呂に一新したしね。桑田さんにひとこと言ってもらえれば効くよね」
○…長野県出身。商売に興味があったことから、高校卒業後恩師の紹介で「(株)はせがわ」の家具部門に入社。現在は「(株)家具マートはせがわ」で代表取締役を務める。「昔は値札を見ないで買っていく人がいたけれど、今はまず値段から」。時代と共に変化する消費者のライフスタイルに対応するため、キッチンなどの水回りからクロスの張り替えまで扱うインテリアリフォームを主力にシフトしてきた。「リフォームは大変。見積りして、施工して、と時間も労力もかかる。家具を売ってた方が楽だね」
○…商店会の会長やアロハ委員会の委員長を歴任するなど茅ヶ崎を愛する気持ちは人一倍強い。これまでにも「サザン通り」を始めとした市内各所の通りの命名に携わり、アロハの浸透にも尽力するなど先を見据え、新たな事にも臆することなく突き進んできた。「大変なこともたくさんあった。でも年取るとみんないい思い出になっちゃうんだよね。よそ者だからできるのかもね」と謙遜する。
○…次世代との交流も積極的に行ってきた。「彼らはおもしろい。はっきりモノ言うし、成長も早い」と息子世代の台頭に目を細める。「厳しい時代の中でも、何かおもしろいことを一緒にやって『輪』を広げていきたい。そして茅ヶ崎に合った事をどんどん発信していく。やりたいことは山ほどある」。茅ヶ崎を変える開拓者の次の一手からしばらくは目が離せそうにない。
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