第27回 道編 「神輿道」 茅ヶ崎の轍 協力/茅ヶ崎市文化資料館
毎年海の日(2004 年までは7月15 日)に行われる浜降祭(神奈川県指定無形民俗文化財)は、市内と寒川町内の各神社から40基余りの神輿が集まり、南湖の浜辺で禊をする神事です。各神社の神輿が通る道を「神輿道」といいます。
昔は各神社の神輿は国道1号の鳥井戸橋の傍に集まり、寒川神社を迎えました。ここから鶴嶺八幡社を先頭にして国道1号を東に向かい、十間坂二丁目交差点を南に折れ、踏切を渡って直進し、茅ヶ崎駅と魚市場を結ぶ道に出て西に向かい、すぐ左折して南下し、国道134号沿いの八大龍王碑から海岸に出ました。また、神事の帰路は、昭和初期頃までは行きの道(西浜小の西側を通り、住吉神社の東側を抜けて御霊神社の前、西運寺の前を通過する道)で、国道1号に出てそれぞれの神社を目指しました。
本村と菱沼の村氏神にも神輿道があります。本村の八王子神社境内の八坂神社は、参道から国道1号に出てそのまま直進し、海に通じています。菱沼の八王子神社は、松林小の南側から国道1号に出て、浜須賀中の西側、浜須賀小の西側をぬって海に通じています。これら神社も、昔はそれぞれに海に出て禊の神事を行っていたのかもしれません。
【参考文献/茅ヶ崎市史】
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