ちがさき観光親善大使に任命され、ハワイではカリスマロコサーファーとして、また雑誌のモデルとして人気を博しているアンジェラ・磨紀・バーノンさん(34)=ハワイ在住。
プロサーファーとして活躍するアンジェラさんがサーフィンを始めたきっかけは茅ヶ崎の海だったという。「サーフィンは人生の中で私を大きく変えた。私が私で居られる不可欠なものです」
茅ヶ崎もハワイもスペシャルな場所
高校1年の時友人と初めてロングボードに乗った際の気持ちよさは今も忘れないという。「特別『これだ!』という感じじゃなかった。ただすごく気持ちよかった」。ただしそこは全くの初心者。思うように波に乗れない悔しさが負けず嫌いの性格に火をつけた。「茅ヶ崎の人たちがいろいろサポートしてくれた。今でも大切な友人に出会わせてくれたのが茅ヶ崎。ここは私にとってスペシャルな場所です」
高校3年になり卒業後の進路に悩んでいたアンジェラさん。「得意な英語を活かすにはハワイだ」と何かに呼ばれるように卒業後単身ハワイへ向かった。この選択が人生の分岐点になった。
慣れない異国の地でホームシックに襲われる中でも、無条件で受け入れてくれたのはハワイの海だった。「ハワイは自分が自分で居られる場所。茅ヶ崎に似てるんですよ。だから大使のお話を頂きすぐお受けしました。姉妹都市になり人と人、次の世代につなげる架け橋になれれば」と力強く語った。
障害児への理解求める
障害のある子どもたちにサーフィンの楽しさを伝えるボランティア活動を茅ヶ崎で始めて10年になる。きっかけは友人に頼まれ参加したボランティア活動「サーファーズヒーリング」。それまでボランティアには全くと言っていいほど無縁だったが、いざ参加すると目からうろこの風景を目の当たりにした。はじめは目も合わせられない子どもが、ボードで海に入り、沖から帰ってくるとキラキラした笑顔に変わっていた。「『なんて素晴らしいんだろう』って驚いた。この素晴らしい活動を日本でスタートさせるのが私の役目だと感じました」。翌年ボランティア団体「オーシャンズラブ」を設立。原点となった茅ヶ崎から活動もスタート。サーフィン教室や講演、ワークショップなど今では日本各地で活動を展開するまでに。当初5、6人だった参加者も1回の開催で30人ほど集まり、サポートしてくれるボランティアも多い時は170人にまでなった。「子どもたちはサーフィンができるようになると自信がつきます。自信が増えれば次の一歩に繋がるんです」。障害児をサポートし、世間に障害への理解を広めながらこれからは社会進出の手助けも行いたい。「今年はカフェを創る計画がある。ハワイツアーもやりたいですね」。お互いがサポートし合うことでハッピーな社会になるという。
ニューイヤーは海の中で迎えるのが毎年の恒例行事だというアンジェラさん。思い立ったら行動に起こすまっすぐな性格と持ち前の行動力で2015年の荒波も乗りこなすに違いない。
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