4月1日付で茅ヶ崎市勤労市民会館の館長に就任した 福嶋 茂さん 藤沢市在住 64歳
好奇心 いまだ衰えず
○…「『勤労』となっているが、幅広い世代の市民に利用してもらいたい」。勤労者の福祉の増進と文化の振興を図るとともに、市民の交流の場を提供するために設けられた同館。アクティオ(株)が指定管理者として管理運営を行い、会議や研修、サークル活動、講演会などが日々行われている。「『また来たい』と思ってもらえる場所を目指す。そのためにも安全面への危機管理を徹底したい」。
○…川崎で生まれ育ち、大手電機メーカーに技術職として入社。製造部門のほか、自社製品の紹介映像を制作する広報部門や、放送局向けのカメラなど制作機材の販売と様々な部署を経験。与えられた場所で着実にキャリアを積んできた。「『WALKMAN』の広報や、ハイビジョンカメラの宇宙船アポロ号への搭載にも関わった。モノづくりでライフスタイルを変えようとする『やんちゃ』な集団だった」。セピア色の写真に故盛田昭夫氏と並んで映る姿が何枚もあることから、いかに重要なブレーンであったかがうかがえる。
○…好奇心旺盛で、何にでも興味をもつ性分は今も変わらない。少年時代は空に憧れパイロットを夢見ていた。そんな折、少年誌の搭乗体験者募集を目にし、即応募。小学6年の時、当時藤沢にあった飛行場で実際に大空を舞った。「あの空の美しさが忘れられなくて」。結婚を機に、新居は迷わず藤沢を選んだ。今はテニスとゴルフが一番の気分転換だが、中学ではバスケや吹奏楽を経験。「何でも広く浅くで、結局長続きしないB型卯年。おかげで色々な人と知り合えた。次は三味線」と目を細める。
○…「社会に恩返ししたい」と59歳で退職しアクティオ(株)に。藤沢の労働会館や南足柄の金太郎みらいホールで館長を務めた。「未来に向けて夢が持て、市民の生活に潤いを与えられるような手伝いができればうれしい」。新たなリーダーが次に起こす行動に、当分目が離せそうにない。
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