茅ヶ崎市はこのほど「第37回アメリカンロイヤル・ワールドシリーズ・オブ・バーベキューキッズキュー」(6歳〜10歳の部)に出場し、アジア人として初優勝した内山華那(はな)さん(10)=東海岸南在住=に市特別表彰を贈った。
「茅ヶ崎市特別表彰」は市民やゆかりの深い個人または団体で文化、芸術、スポーツその他の分野で市全般にかかわる功績がきわめて顕著な個人・団体に贈られるもの。世界で活躍し茅ヶ崎市を盛り上げた点が評価された。
華那さんが出場したのは昨年10月末に米国・カンザス州で開かれた、米国内で年間数百あると言われるバーベキュー大会の中でも「4大大会の一つ」と称される最高峰の大会だ。
大会への参加は父の芳一さんの一言がきっかけ。昨年自身も同大会に出場した芳一さんが、キッズ部門の表彰式を会場で目にし「娘もあの場所に立たせたい」と参加を促した。
華那さんが出場したキッズキューは、ハンバーガー作りが課題の部門。牛ひき肉を使用する以外、味付けやトッピングは自由にアレンジできるルールとなっている。
メニュー開発のヒントになったのは芳一さんが市内で経営するバーベキューレストラン「SHONAN BAR-B-Q」で偶然目にした「バターバーガー」の映像だという。そこから芳一さんと研究を重ね、試行錯誤を繰り返した。たどり着いたのは、肉にバターを練り込み、醤油で炒めたタマネギをパンに挟んだ、和の要素を取り入れつつも和風を強調しすぎず、アメリカ人の好みに合わせたバーガーだった。
大会当日は「グリルが小さくてしゃがみながら焼くのが大変だった」と予期せぬ問題も起きたが、約50人が出場した同部門で華那さんは6人の審査員からいずれも高評価を受け見事優勝に輝いた。
市役所で表彰状と盾を受けとった華那さんは、「優勝できるとは思っていなかった。すごくうれしいのとビックリが半分半分。今度はステーキ(部門)に出て優勝したい」と来年への意気込みを語った。
現在辻堂の湘南インターナショナルスクールに通う華那さんの将来の夢は小説家になること。「本が好き。言われたことをやるのではなく、自分で何かをやりたいから」と目を輝かせていた。
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