競輪で5年半ぶりに優勝を飾った 柴田 功一郎さん 柳島海岸在住 42歳
追い込み武器に、攻防制す
○…10月4日から6日に松戸競輪で開催されたA級レースで、自身5年半ぶりとなる優勝を飾った。予選、準決勝と順調に勝ち進み、決勝ではゴール前の強烈な追い込みを得意とする脚質を存分に生かし、2位と8分の1車輪の着差でゴール直前の攻防を制した。急きょ出場が決まったレースだったため、体のコンディションは整わず、優勝に手は届かないと感じていたという。「まさか、という感じでした。うれしさより驚きの方が大きかった」。翌日、家族やトレーニング仲間から「おめでとう」と言葉をもらい、ようやく実感できた。
○…競輪選手だった父の背中を追いかけた。茅ケ崎高校を卒業し、3度目の受験で日本競輪学校に入学。20歳でデビューし、その2週間後に初優勝を手にした。「舞い上がったけれど、これが本当のスタートだと思い、気持ちが引き締まった」と振り返る。それから22年間、全国を飛び回り年間約100レースに出場し、第一線で活躍し続けている。2017年2月には、節目(1着)勝数200勝を達成した。
○…25歳で結婚し、2人の子どもに恵まれた。家事や子育てなどは妻に任せきりで申し訳ないと苦笑いするが、「競輪に集中できる環境を与えてくれる妻にも子どもにも感謝している」と照れ笑い。趣味は車と食。「フォルムが好き」だという現在の愛車・初期型ワーゲンゴルフに乗り、お気に入りの飲食店へ通う。「好きなのはかまぼこなんですけどね」。思い出したように口角が上がった。
○…毎朝6時半から平塚競輪でトレーニングに励む。1日に100Kmを走破することもあり、「キツイ」と一言。しかし弱音を吐いている暇はないといい、今後の目標に掲げる「現レベルでの現役」を実現するため、今日もペダルをこぎ続ける。
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