茅ヶ崎版 掲載号:2019年1月4日号
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closeup! 市内初のガールズ競輪選手 佐藤水菜さん「頂点目指す」

スポーツ

名前入りの愛車とともに笑顔の佐藤さん(川崎競輪にて)
名前入りの愛車とともに笑顔の佐藤さん(川崎競輪にて)

 佐藤水菜(みな)さん(20)=茅ヶ崎市在住=が、市内初のガールズケイリン選手としてデビューしてから約半年。日本競輪学校女子7期生の中で、今最も勢いのある選手として注目されている彼女の姿を追った。

 とにかく体を動かしたり、出かけたりすることが好きな子どもだった。

 自転車競技をしていた父にくっついて練習場の平塚競輪に行くことも多く、幼い頃から“競技としての自転車”を身近に感じられる環境で育った。「父が出かけようとすると、先回りして車に乗って待っているような子でしたね」と笑顔を見せる。

 「自転車に興味があったわけじゃない」というが、父の背中を見ながら走ることは好きだった。小学校低学年の頃には、小さな車輪で自宅から江の島までの往復約20Kmを走破。父を追ううちに漕げる距離もスピードもいつの間にか上がっていた。

楽しさに気付きはじめた中学時代

 鶴が台中学校に入学すると、選んだ部活はソフトテニス部。自転車で遠征することも多く、「みんな遅い」と常に感じていたという。「男子のスピードに合わせた方が楽しかった」

 時間を見つけては父の練習に同行する日々。中学3年になった時、周囲からの勧めもあり、初めて本格的にロードバイクに乗ってみたという。「意外と乗れる」。率直な感想だった。しかし、この頃はまだガールズケイリンの存在を知らず、将来の夢は「医療分野か法曹界」だった。

自転車でどこまでも

 茅ケ崎高校進学と同時に知ったガールズケイリンの存在。軽音楽部でバンドを組んでドラムを叩く傍ら、ガールズのサマーキャンプに参加し、その魅力にはまっていった。

 「とにかく乗っているのが好き」というように、東京タワーやディズニーランド、山中湖など行けるところはすべて自転車で出かけた。そして、進路を決める際、両親に背中を押され、「受けるだけ受けてみよう」と日本競輪学校を受験。見事合格し、選手になるための第一歩を踏み出した。

練習の影に父の手作り弁当

 デビュー日は、2018年7月の四日市競輪。1戦目1着、2戦目1着と幸先良く迎えた決勝。「仕掛けのタイミングが遅れて」と、結果は4着だった。「とても勉強になったデビュー戦だった」と振り返る。その後もレース経験を重ね、着々と力を付けていった。現在の最高速度は65Km/h。

 所属は川崎競輪。父が毎朝手作りしてくれる具材たっぷりの巨大おにぎりを鞄に詰めて、早朝4時50分に茅ヶ崎の自宅を出発する。6時半から「風を切って走るのが好きだから」と、得意とするレース戦法の“先行”を極めるために、日々練習に励んでいる。

 目標は、競輪における最上位のレースとして位置づけられるKEIRINグランプリでの優勝。「憧れますね。だけどまずは目先の一戦一戦を大切に走りたい」。力強い瞳でそう締めくくった。

トレーニング中の佐藤さん
トレーニング中の佐藤さん

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