「畳の上の格闘技」と称され、近年競技人口が急増している「競技かるた」。北陽中学校2年の平子葵さん(13)が、神奈川県代表Aチームの一員として「第1回関東支部中学生競技かるた団体戦」(11月24日/東京都港区)に出場する。
競技かるたでは、小倉百人一首を用いて、読まれた札を相手よりいかに速く取るかを競う。試合時間は1時間を超えることもあり、高い集中力と瞬発力が求められることから「畳の上の格闘技」とも称される。『ちはやふる』の影響で、海外からの参加者も増え、近年の競技人口は100万人を超えると言われている。
姉兄の背追いかるたの道へ
平子家は、家族ぐるみでかるたに力を入れている。まず長女・咲良さん(19)が中学生の時に観た『ちはやふる』に一目惚れ。すぐさま海老名の競技かるた団体「海老名しらさぎ会」に入会した。長男・楓さん(17)も姉に続いて10歳で同会の門を叩き、現在は藤沢総合高等学校で競技かるた部の部長を務めている。
次男の葵さんは2人の背中を追って、かるたの世界に足を踏み入れた。任天堂DSソフト『時雨殿』を使って小倉百人一首を暗記すると、練習会で実力を磨いた。
葵さんは現在、初段相当のC級ランク。夏の全国大会では実力が発揮できず予選落ちしたが、悔しさをバネに今大会予選会に参加。周囲の期待に「緊張した」と振り返るが、試合が始まると敵陣にも果敢に腕を伸ばし、札を奪取。3試合を2勝1敗で勝ち越し、神奈川県代表Aチームの座を手中に収めた。
関東支部大会は、1都6県が出場。各予選を勝ち抜いた14チーム98人が出場する。葵さんは、「誰に当たっても勝てるように準備して臨みたい」と意気込んだ。
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