ちがぼ〜(茅ヶ崎に冒険遊び場をつくろう会)2代目代表 越地 清美さん 東海岸北在住
必要なのは”自由と物語”
○…結婚を機に茅ヶ崎へ越してきて、毎日子どもを連れて公園に遊びに行った。泥んこになって外遊びを全力で楽しみ、それを見守る保護者同士も自然と仲良くなった。しかし数年後、第2子を連れて訪れた公園の雰囲気は様変わりしていた。『公園デビュー』という言葉が世に出てきて、公園へ行くことが一大イベントのような風潮に。「特別なことではないはず」と疑問に。”子どもの遊び場”にさまざまな禁止事項も増え、遊びから学べる場所が少なくなっていくことに危機感を覚えた。同じ志の仲間を探していた時、子どもたちがやってみたいと思うことを自由にできる遊び場『茅ヶ崎に冒険遊び場をつくろう会』に出会い、2005年設立当時からのメンバーとして活躍してきた。11年に2代目代表に就任。
○…新潟県三条市生まれ。オオカミの生態を研究したいと都内の大学を志したが、専攻したのは心理学。「おもしろいと思ったらそっちにいっちゃう」と苦笑いするが、就職してからもエネルギーに満ちた生活は続いた。3年間務めた出版社を退職し、26歳で単身ニューヨークへ。知人から紹介されたベビーシッターのアルバイトをしながら、30歳までアメリカと日本を行き来し、自由に暮らしてきた。アメリカで出会ったダンスは、今もライフワークになっている。そして帰国後に結婚。現在は、ちがぼ〜の活動の他に、公共施設等でお話ボランティアも行っている。
○…夢は、市内にちがぼ〜を増やすこと。「大人が手を取り合い、子どもを育て見守るまちになるといいな」とほほえむ。子どもに必要なのは”自由と物語”。経験からの学びはその後の人生のキーワードにもなる。「楽しく遊ぼう!」。快活な声が響き渡った。
|
<PR>