新型コロナの飛沫感染を防ぐため、小売店や飲食店のレジ周りなどで設置が進む飛沫防止用のシート。材質によっては燃えやすく、取り付ける場所を誤ると火災報知器などが正常に作動しなくなるため、茅ヶ崎市消防本部では注意を呼びかけている。
今年4月、大阪府内の商業施設において、ライターを購入した客が試しに点火したところ、レジ周りに設置したシートに着火する火災が発生した。それを受け6月、消防庁は全国関係部署に火災予防上の留意事項を通達。茅ヶ崎市でも6月19日、市内の小売店や飲食店で立ち入り検査を実施した。
「シートは可燃物」
立入検査では、消火器などの消防設備や避難口の管理などの検査に加え、シートが熱源の近くに取り付けられていないか、スプリンクラーや火災報知器などを覆っていないかを確認。消毒用アルコールの取り扱いも引火の危険がないよう注意を促した。
消防本部予防課の今澤智広さん(44)は「意外とシートが可燃物という危険性が意識されていない。店主と話すと”たしかに”と納得する場面があった」と話す。
一般家庭においても、自粛で在宅時間が増え、これまでとは生活様式が変わってきた。夏場はエアコンや扇風機の長時間の使用が火災の原因ともなりかねない。今澤さんは「コロナによる新しい生活の中で、対策だけでなく、常に防火の意識も持っていてほしい」と思いを語った。
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