第48代茅ケ崎警察署の署長に、9月3日付けで着任した 坂本 仁義(ひろよし)さん 十間坂在住 58歳
強く優しい情熱家
○…2000年代初頭の約1年間、地域課長として茅ケ崎署に赴任していた。「当時は、乗り物盗や粗暴犯などの犯罪が多く、とても忙しかったのを覚えている」と振り返る。サザンオールスターズの茅ヶ崎ライブを警備したこともあり、よく記憶しているそうだ。それから約20年、自己研鑽に努め、署長として戻ってきた。「犯罪件数は3分の1になっていたけれど、特殊詐欺は多い。犯罪抑止のためにたくさん外に出て、安全・安心して暮らせる街を作りたい」と力を込める。
○…青森県むつ市出身。自衛官だった父の背中を見て育ったためか、正義感の強い少年だった。運動神経も良く、小学生では競技スキー、中学では卓球、高校と大学では空手に打ち込んだ。就職活動を始めた頃に、理不尽な殺人が報道され憤りを覚えた。「犯罪者を一人でも多く捕まえたい」。熱い思いを胸に神奈川県警の門を叩いた。「必死にやってきた」と言う警察官人生では、「児童の保護は警察の責務」だと、県内の児童相談所を回り、情報を集め、児童虐待対策要項の基礎を作り上げた。薬物対策や少年犯罪抑止にも力を注ぎ、その行動力は、「情熱の塊」と称された。
○…高校の同級生と大学4年で結婚。2女をもうけた。趣味はサイクリング。ロードバイクにまたがり、湯河原や箱根、ヤビツ峠などを軽快に走り抜けた。「涼しくなったら茅ヶ崎の街を自転車でゆっくり巡りたい」と頬を緩めた。
○…信念は「正」「強」「仁」を掲げる。「正しく、悪に負けない強さ。そして、優しさと思いやり、情熱を持って職務に当たってほしい」。そんな願いが込められている。「頼りになる警察署」を目指す。その眼差しは熱い。
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