茅ヶ崎市文化資料館 おうちでミュージアム 連載Vo.6
ご存じですか?下寺尾の環濠(かんごう)集落
環濠集落とは、人々が集落の周りに大きな溝をめぐらせた居住の仕組みのことを言います。
下寺尾にある西方遺跡内では、平成14年に県立茅ケ崎北陵高等学校のグラウンドで発掘調査が行われ、およそ1300年前の古代相模国高座郡(たかくらぐん)の郡家(ぐうけ)(当時の役所的施設)の一部が見つかりました。さらにこの場所に郡家と大部分が重なる形で2100年前(弥生時代)の環濠集落が存在していたことも明らかになってきました。環濠の範囲は現在の校門付近を概ね中心に、およそ東西450m×南北250m存在し、当時の地表から溝の底までの深さは2m以上もあったようです。
これまでの調査で、不思議な模様や赤く着色された土器、石器や鉄器が発見されました。人々はこの集落でどのような生活をしていたのでしょうか。稲作はどこでしていたのでしょうか。日本古来の土の中にはまだ見ぬ歴史が広がっています。
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