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茅ヶ崎・寒川 コラム

公開日:2021.05.21

茅ヶ崎市文化資料館
おうちでミュージアム
連載Vol.12

海岸に漂着したパックジュースとカルエボシ



 海岸の砂浜には、様々なものが漂着しています。茅ヶ崎の海岸は相模湾に面しており、漂着物の中には黒潮に乗って遠く南方から運ばれてくるものもあります。漂着物には生物が付着している事もあり、観察してみると様々なことが分かります。



 中身が入ったままの外国産(オーストラリア)のパックジュースが漂着していた為、標本資料として採取しました。確認してみると、海水に浸かっていた面に多数のカルエボシが付着していました。



 カルエボシはエボシガイの仲間の一種です。貝の様に見えますが、エビやカニ等と同じ甲殻類です。全世界の海に分布しており、卵から孵った幼生が海面に漂流するブイや流木、プラスチック容器等に付着し成体になると、その後は離れることなく成長します。



 このパックジュースがどこから運ばれてきたのか正確には分かりませんが、カルエボシが付着し成長していることから、ある程度長い間海面を漂っていたことが分かります。黒潮に乗って遠くから運ばれてきたのかも知れません。

 

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